山形大学 - 化学・バイオ工学科


御挨拶

山形大学大学院理工学研究科 山本 修 教授

 山形大学大学院理工学研究科山本研究室のホームページにようこそ。本研究室の教授を拝命いたしました山本修です。本研究室を代表して一言ご挨拶申し上げます。
 当研究室の基礎学問は化学,物理学,生物学,歯学や基礎医学と多岐にわたっており,全国の工学部の中でも希なバックグランドをもっています。私自身は,セラミックス半導体の研究から始まり,太陽電池,リチウム2次電池,金属・炭素・セラミックスの高温構造材料,微小重力実験や抗菌・抗ウィルス活性素材の開発など,そして医療現場に則した移植・治療研究に携わってきました。工学分野ではありますが,臨床研修の経験を踏まえて臨床歯学・医学分野との連携を深めて医療に貢献する工学研究を行っています。
  人が健全に生きるには,これら原因を起こさないように予防することが最善ですが,残念ながら,多くの人は何らかの病気に罹患しています。不幸にも病気になった場合には,外科的治療が行われることがあります。このような病気に対して,工学分野の研究は年々重要になっています。本研究室では,各外科分野で用いる最適で安全な新規移植・治療材料の評価試験と生体試験を通して,歯・骨・皮膚・血管・生体膜(硬膜・腹膜・筋膜)の再生・再建研究を推進し,早期に健全な生活を取り戻すための臨床医療に貢献することを目指しています。
 このような研究開発分野は高い研究倫理と生命倫理の観念が必要であります。本研究室では十分な倫理観念を持ちながら研究しておりますが,皆様のご理解とご協力が不可欠となります。引き続きご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。


研究テーマ:
  1.  1.生理活性イオンを徐放する新規金属製歯科用インプラントの開発,骨結合及びインプラント周囲骨の評価
  2.  2.頭蓋骨及び顎骨再建用金属製フレームワークの開発と再生骨評価
  3.  3.生理活性イオンを徐放する新規セラミックス粉末の開発と皮膚創傷・褥瘡の治癒効果
  4.  4.金属ナノ微粒子が肝細胞に及ぼす影響と臓器の線維化制御
  5.  5.ゲルを出発原料とした薄膜及びチューブの作製と力学的特性
  6.  6.直径4mm以下の小口径人工血管の作製,移植及び機能評価
  7.  7.膝軟骨再生用ゲルの開発,移植及び再生軟骨の組織学的評価
  8.  8.生体硬膜と融合する新規人工硬膜,腹膜及び筋膜の開発と移植による生体評価
 (本研究室では,材料合成,材料評価,外科手術による生体評価及び再生組織の評価を行っています)

 本研究室は,山形大学医学部,神奈川工科大学,秋田大学医学部附属病院歯科口腔外科,JFEミネラル(株),世田谷精機(株)など,学内外を問わずに共同研究を推進しています。

 →山本修研究室紹介ポスター(pdfファイル)