山形大学 - 化学・バイオ工学科


御挨拶

山形大学大学院理工学研究科 山本 修 教授
(写真:第64回日本形成外科学会総会・学術集会(特別講演)にて)

 山形大学大学院理工学研究科山本研究室のホームページにようこそ。本研究室の教授を拝命いたしました山本修です。本研究室を代表して一言ご挨拶申し上げます。
 当研究室の基礎学問は化学,物理学,生物学,歯学や基礎医学と多岐にわたっており,全国の工学部の中でも希なバックグランドをもっています。私自身は,セラミックス半導体の研究から始まり,太陽電池,リチウム2次電池,金属・炭素・セラミックスの高温構造材料,微小重力実験や抗菌・抗ウィルス活性素材の開発など,そして医療現場に則した移植・治療研究に携わってきました。工学分野ではありますが,臨床研修の経験を踏まえて臨床歯学・医学分野との連携を深めて医療に貢献する工学研究を行っています。
  人が健全に生きるには,これら原因を起こさないように予防することが最善ですが,残念ながら,多くの人は何らかの病気に罹患しています。不幸にも病気になった場合には,外科的治療が行われることがあります。このような病気に対して,工学分野の研究は年々重要になっています。本研究室では,各外科分野で用いる最適で安全な新規移植・治療材料の評価試験と生体試験を通して,歯・骨・皮膚・血管・生体膜(硬膜・腹膜・筋膜)の再生・再建研究を推進し,早期に健全な生活を取り戻すための臨床医療に貢献することを目指しています。
 このような研究開発分野は高い研究倫理と生命倫理の観念が必要であります。本研究室では十分な倫理観念を持ちながら研究しておりますが,皆様のご理解とご協力が不可欠となります。引き続きご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。


研究テーマ:
  1.  1.生理活性イオンを徐放する新規金属製歯科用インプラントの開発
  2.  2.頭蓋骨及び顎骨再建用金属製フレームワークの開発と再生骨評価
  3.  3.新規骨再生用セラミックスの開発と骨再生
  4.  4.難治皮膚損傷(潰瘍)の治療に用いる新規材料の開発と皮膚再生
  5.  5.糖を主原料とした神経誘導材料の開発,移植,神経再生及び神経伝達解析
  6.  6.骨粗鬆症・骨頭壊死症(難病)に対する治療法および治療剤の開発,移植と生体評価
  7.  7.膝軟骨再生用ゲルの開発,移植及び再生軟骨の組織学的評価
(本研究室では,材料合成,材料評価(結晶構造・微構造・分子構造・粘弾性,破壊力学・電気伝導など),外科手術による生体評価及び再生組織評価(各種組織染色)を行っています)

 本研究室は,山形大学医学部,神奈川工科大学,JFEミネラル(株),テイカ製薬など,アカデミック分野のみならず企業(素材,自動車,電気電子,医療機器や製薬など)の業態を問わずに連携しており,工学・医学の研究に各業態の要素を取り入れています。

 →山本修研究室紹介ポスター(pdfファイル)